野球のボールの規格サイズ
野球で使用されるボールには使用用途により様々な種類、大きさがあります。
種類を大きく分けると、軟式球(軟球)と硬式球(硬球)に分別されます。
軟球は複数の種類があるのに対し、正式な硬球は1種類のみです。
※表で表示されている「反発高さ」は、150cmの高さから大理石板に落として測る計測値。

軟式球
| 名称 | 直径 | 重量 | 反発高さ | クラス | 
|---|---|---|---|---|
| M号 (メジャー)  | 
71.5 – 72.5mm | 136.2 – 139.8g | 70 – 90cm | 一般・少年部(中学生) | 
| J号 (ジュニア)  | 
68.5 – 69.5mm | 128.2 – 131.8g | 60 – 80cm | 学童部(小学生) | 
| D号 | 64.0 – 65.0mm | 105.0 – 110.0g | 65 – 85cm | 学童低学年 | 
| H号 (準硬式)  | 
71.5 – 72.5mm | 141.2 – 144.8g | 50 – 70cm | 主に大学生 | 
- 軟式球とは、軟式野球で使用されるボール。
 - 正式名称は「軟式球(なんしききゅう)」で、通称は、軟球(なんきゅう)。
 - ゴム素材でできている。
 - 以前からあったA号、B号、C号は廃止され、A号とB号を統一してM号に、C号はJ号に変更された。(2016年12月に、全日本軟式野球連盟と野球ボール工業会が発表。2017年以降実施。)
 - M号は、大きさが2mm、重さが3g大きくなり、J号は、大きさ1mm、重さ1g大きい。変形しにくくなりバウンド高さは約15%減少する事で硬式球との差を小さくした。
 - H号は、準硬式野球ボールに使用されるもの。硬式球とほぼ同じ中身で、外側の表面が軟式球と同じ天然ゴムでできている。開発した内外ゴムの商品名からトップボールとも呼ばれる。(直径はM号と同じが、重量はM号より重い)
 - M号とJ号は、ボール全体にハートマークが刻まれている。
 
硬式球
| 名称 | 直径 | 重量 | 反発高さ | クラス | 
|---|---|---|---|---|
| 硬式球 | 72.93 – 74.84mm | 141.7~148.8g | 48~55cm | 小学生 〜 一般・プロ | 
- 硬式球は、軟式野球で使用されるボール。
 - 正式名称は「硬式球(こうしききゅう)」で、通称は、硬球(こうきゅう)。
 - 1878年にスポルディングが開発した。
 - コルクやゴムの芯に糸を巻き付け、それを牛革で覆い、縫い合わせて作られる。原則として1球あたりの縫い目は108個。
 - 硬式球の正式な規格サイズは1種類のみで、リトルリーグ、高校野球、プロ野球とも同じサイズのものが使用される。
 - その名称どおり、軟球に比べるとカラダに当たると痛い。(ケガが多くなる)
 
Kボール
| 名称 | 直径 | 重量 | 反発高さ | クラス | 
|---|---|---|---|---|
| Kボール | 72.93 – 74.84mm | 141.7 – 148.8g | 50~60cm | 小学生 ~ 一般用 | 
- Kボール(ケーボール、商品名:ケンコーワールド、旧名:KWBボール)は、公益財団法人日本野球連盟元会長の山本英一郎とシダックス最高顧問で日本中学生野球連盟会長の志太勤が発案し、ナガセケンコー株式会社が製造販売する野球のボール。
 - 重量と外径は硬球と同じだが、表面の素材、空洞となっている内部構造は軟球と同じという、軟球と硬球のいいとこ取り(?)の独自ボール。
 - ゴロの跳ね方の目安となる反発係数は硬球に近い。
 - 素材が軟球と同じゴム素材なのでケガが少なく、耐久性に富んでいる。
 - 硬球よりも安全性が高く、守備では硬球特有のゴロ処理が身に付く一方で、打撃ではバットの芯に当て振り切らなければ飛距離が出ない軟球特有の構造を踏襲している。
 - 価格は、硬球の2/3程度。
 - アジア野球連盟の公認球(カテゴリー:AA)となっている。
 

